……これはどういうことだ。


「ベッド一つしかないよ……一緒に寝るの？」


おそるおそる聞いてみるとまたもや笑顔で


「そうだよ」


と微笑まれた。


茜はどう反応してよいものかわからず固まっていると、セツナが目線を合わせてきて今にも捨てられそうな仔犬のような目でみつめてきた。


「……いや？」


そんな目で見つめられたら自分がいけないことをしているみたいに思えてきて思わず返事をしてしまっていた。


「そんなことないよ！嫌じゃないから！！」


「本当に？」


「ほっ本当だよ」


そうこたえたら今までの笑顔より更に破壊力がありそうな笑顔で


「よかった」


と言われた。


微妙にはめられた気がしないでもないがまああの捨てられそうな顔を見るよりはいいかなと思った。

なんやかんやでバタバタしているうちに夜になってしまいました……


セツナは変わらずニコニコしながらリビングでテレビを見ています。


私もその隣でテレビを見ているわけですが今日はいろいろあったからもう眠いのです。


茜がどうしたものか悶々と考えていたらセツナに声をかけられた。


「眠いの？」