セツナさんはニコニコしながら私とリビングにあるソファーに座って私を見ている。


はじめて会った時も思ったけれど。まさか本当にカッコイイ人だとは思わなかった。


顔は綺麗と表現するのが一番合っている気がする。背格好もモデル体型で言うことなしだ。髪型もさらさらのくろかみを少し遊ばせてあるだけなのに決まっている。


セツナさんを見てから自分を見るととても残念です……


私は身長が150センチしかないし胸もなく、完全な幼児体型だ。髪はチョコレート色に染めたロング。毛先のほうだけ少しパーマをあてている。


茜が一人そんなことを考えていたらセツナに話しかけられた。


「今日から夫婦になるわけだけどヨロシクね」


と優しい笑顔で言われた。


「こちらこそよろしくお願いします」


「う~ん。僕たちは結婚したんだから敬語とかじゃなくていいよ。名前も呼び捨てで構わないし、ね」


完璧な笑顔で言われたらめっちゃまぶしいです。


それに顔が赤くなっていくのが自分でもわかった。なので誤魔化すように


「ぅうんっ。わかった。今日からセツナってよぶね!セツナも私のこと茜でいいよ」


無駄にでかい声で言ってしまった……