まだ、恋をしたことがたかった茜であったがセツナに対する気持ちが本人が気づかないうちにこの二日で育ってきていた。


一方セツナの服装はジーンズをはいて、シャツの上にベストというとてもラフな格好だった。


やっぱりカッコイイ人は何を着ても似合うなぁとしみじみ思った茜であった。


「じゃあ行こうか」


その言葉に促されて茜もセツナの後について家を出た。


家からスーパーは歩いてすぐのところにあるとセツナが言ったので二人は歩いて行くことにした。


私は今隣で歩いているセツナを一回見て、私とセツナはどう他人から見られているのか気になった。


まさかセツナがロリコンに見られることはないよね…いくら童顔の私でも……


とまあこんな具合に自分の世界に浸っていたらセツナに声をかけられた。


「やっぱり休みは人通りも多いね。危ないから手を繋ごうか」


そう言ってセツナが手を差し出してきた。


私は一気に顔に熱が集中してきたのがわかった。


でも私のことを心配して言ってくれているのにそれを無下にするのも悪いと思った。


ドキドキとうるさく鳴り響く心臓の音を無視してセツナの手をそっと握った。