キャンティ

「どちらへ?」


マスターが言う。


「病院に行くわ。私。どうかしてたみたい…。」


痩せたいと思う執念が私に幻覚を見せていた…。
私はそう思った。


気付いた時には食べ物すら受け付けず、味さえわからないそんな体になっていた。


「ポテチ…ごめんね、ひどいこと言ったね。あなたの言う通り、寝てればよかったわ。」


そう言って私はキャンティを後にした。


真夏の空は青かった。


ここ数か月、空の色などを気にして歩いていただろうか。
暑さや寒さなどを感じていただろうか…。


私はゆっくりと病院に向かった。


それから1週間、入院となった。