<季節>サンタクロースの願い事

「よっ!うまくいったみたいだな」



俺の目の前にまたいきなり出てきたシュウジ。



俺は、いつもの通りベランダでタバコを吸っていた。



「おっまえ、いきなり現れるのやめろよ」



俺は、白い煙を吐き出しながら彼を見つめる。



「いやーっ(笑)悪い!」



彼は、悪びれる様子もなく片手でスマン!と謝っている。



「彼女の名前、小西 愛子さんだって。



俺の名前も覚えてもらっちゃったよ!」



俺は、今日の公園での出来事をシュウジに話した。



「よかったな・・・」



シュウジは、ニコって嬉しそうに笑って俺の頭を撫でた。



(あれ?今の感じ・・・前にもどこかで)



そのシュウジにしてもらった”頭撫で”が俺の心に引っかかる。