<季節>サンタクロースの願い事

「はぁはぁっ・・・」



彼女の後を追いかけて走った俺の体は、久しぶりの運動に息切れを起こす。



(最近、運動してないもんな~・・・勉強ばっかだし。)



俺は、追いついた彼女の後をつけながらフト思う。



(なんか、俺・・・超!怪しくねぇっ???



ストーカーみたいな事しちゃってるし・・・)



「ははっ」



乾いた苦笑いしか口元から出てこない。



彼女の後を追って入ったのは、近くの公園。



(アレ?この公園、ここ最近も来た覚えがあるような・・・



いつ来たっけ??)



なんだか不思議な感じがしながらも彼女の姿をそっと確認する。



彼女は、あるベンチまで来ると鞄から本を取り出して



そこで読み始めた。