ゴーストな彼

「まぁ、まぁ、
　そんな怒んないで・・・
　
　あたしには
　見えないんだから
　信じろって言う方が無理！」


「だよね～」


真紀はため息を吐き出す


「もし 逆の立場なら
　あたしだってきっと
　美咲と同じ反応するもん」


「でしょう～！
　それにｱﾀｼらの仕事って
　そういうのが見える人には
　到底ﾑﾘな仕事だと思うし

　みんなにすがられて
　身が持たないって感じ・・・」


「どうしよう・・・」


「ね・・・！
　今 ｺｺにもいる？」


美咲にｲﾀｽﾞﾗに
瞳を輝かせる

あたしはゆっくり
周り見渡す