「お帰り・・・」

「先に帰っちゃて・・・
 お母さんに
 何も言わなくて
 よかったの?」

「・・・」

「コレ・・・
 どうすればいいの?」

あたしは悠の家から
持ってきた
シルバーチェーンの
ネックレスを
人差し指にかけて
悠の目の前に差し出した

「ずっと身に付けてて・・・
 お守りの代わりだから・・・」

「コレって・・・
 本当は誰かにあげようと
 思っていた物じゃないの?

 大事そうに置かれてたし・・・
 あたしなんかが
 身につけてもいいの?」

「いいんだよ!」

そう言うと
悠は姿を消した

「あいつ・・・
 こんなクサリ1つ置いて・・・
 これで何がどうなる
 って言うの・・・?」

それでもあたしは
悠の言うとおりに
チェーンをつけて眠った