「綾、眠いなら寝なよ。まだ昼休み終わるまでに時間あるし」


「……そうする…時間になったら起こして…」


そう言って綾は僕の肩に頭を乗せてきた。


「わわっ!!綾っ!?」


もちろん僕は驚いた。


焦って綾に声をかけたけれど、既に眠ってしまったみたいだ。


葵は顔を真っ赤にしながら固まっていた。


…ど……どうしよう!


すっごく緊張する!!


そっと綾の方に向くとすやすや気持ちよさそうに眠っていた。


眠っている顔は昔から変わらないあどけない表情だ。


「ずっと僕の側に居てね」


眠っている綾に囁いてから僕は時間が来るまで寝顔を眺めていた。