「うっさいわ、えびの腐ったにおいしやがって」
「え、えびの腐ったにおいって」
「さっさと死ぬか、おにぎり20個作りやがれ」
俺はえびの腐ったにおいといわれて、精神的に弱っていたため、その後の記憶はあいまいになっていた。無意識におにぎり20個を作っていた。次に目を覚ましたらそこはベッドの上であった。そう自分のベッドの。男は思った。なんだ夢だったのか、そうだよな、冷静に考えたらそんなこと起こるはずないしな。それにえび臭くないよな俺。
男は無言で風呂場に行った。
「えっ」
「なっ」
風呂場には夢で出てきた。ゼロがいた。
「きゃーぁぁあぁぁぁぁぁっぁ」
男はまるで鼓膜が破れそうになった後、鼻血をだしながら思った。
夢じゃないと。