どれくらい走ったんだろう…

ただ彼を追いかけて走り回って着いた先は…何故か私の家の前だった…。

思わずその場に立ち止まる。



「どうした??」



笑顔で振り向く、驚いた顔が隠せない…。



「柚くん…ここ…って…」

「俺の家だけど??」



何かあったの??と問いかけてきた。



これは…ホントなの?それともウソ??なんで…ェッ!?



頭の中がパニックになって、思わずウソだァ~っ!と叫んでしまった。

暗い道に私の声が響く。



「あ、もしかして??」

「…もしかして…だよ…。」



鞄の中から鍵を取りだす、持っていた鍵と私の鍵を比べると…やっぱり同じ…。

しかも…



「俺 206。」

「うそ!? 205なんだけど…」



こんな…偶然って…アリ??