金魚花火



「…柚クンて…家こっちなんだ。」

「うん。留依もか?」

「そうなんだ~…。」



なぜか私たちは学校から駅までずっと同じ道をきた…。

しかも家の方向も同じ…??



―――これって…偶然??…もしや運命…!?



爆発しそうな妄想を冷静さを保ちながらおさえる。



「そういえばありがとうね、片づけまで一緒にやってくれて…」

「暇だったし、それに…」

「ん?」

「…保健室の時のお礼。」

「え!?」

「留依胸でかいんだね」

「ッ!!!」



あれって…寝ぼけてたんじゃなかったの!?

ポカポカ腕を殴ると、いきなり笑いながら走りだした。

思わず追いかける。



「嘘つきぃッ!!!」

「え?俺いつ嘘ついたっけ??」

「ついたッ!!」