金魚花火



そして私は柚クンに軽々と…まるで空のバックのように担ぎあげられていた…。

ただ漠然と驚いていると…



「なあ留依、ちゃんと食べてんの??」

「えッ…??」



それは『軽すぎだ』と言ってるんだろうか??

けど私は…



「――――…プッ…!!」

「な、なんだよ。」



思わず噴き出してしまった。


だって…今の言い方…うちのお母さんそっくり…



「アハハッ…―――」

「笑うなよ…。」



なんだか不思議なことに私と柚クンは…昔からの友達みたいに感じた。

けど…それともどこか違うような…??

恵南と成実とはどこか違う…

何なんだろう??



「ほら、さっさと帰ろ??」