「なんで…――――「留依!!!」
声。
この声は…成実??
手を掴もうとした時だった。窓の枠に影…こっちを見ていた、逆光でよく見えない表情…けど、とっても機嫌が悪いのは分かった。
「…あ、先生もいたんすか。」
「おう。部活はどうした?」
「ちょっと留依に用があっただけです。」
スパイクを履いたままで入ってきた。
手を掴み立ち上げてくれた。
「花田。罰の件だけど」
「あ…はい。」
「特別棟の6階の一番奥の部屋…わかるよな?」
「…え…」
特別棟は、放課後は全然生徒は立ち寄らない場所で…暗くて寒くて学校の人にはあまり好まれる場所じゃない。…それに…そこの部屋には…幽霊が出るって噂の場所で…
正直言って、私はそうゆう系の話は好きじゃなくて…
