「ん…ッ…?」


朦朧とする意識の中、パチッと目が覚めた。

痛む頭を押さえようと手を動かす―――…動かない…いや動かそうと思っても…温かい何かが手を覆っていた。


「えッ…?」


右側を見ると…数㎝のところに顔。

しかも全く知らない人、見たことないと…思う。


「なッ…!?」


茫然とその顔を見つめた。

整った顔、きれいな二重、ぱっちり睫毛。


この人…かなりカッコいい…!!


なんて思ってると、いきなり伸びた掴んでるのと逆の手

伸びた先は…私の胸…。


「き……きゃあァァ――――ッ!!!!」


思いっきり突き(蹴り?)飛ばした。