「え~。リンってもう1人いるのか?オレは、リンって聞いたから、どうしていいか分からなくなって…。ゴメン…なッ」 アタシの学年は人数が多くて、1つ上の大騎には知らない子の方が多かった。 「信じてね。ここにいるリンは、大騎だけだから!」 大騎に握られてる手を今度は、アタシが強く握った。 大騎も強く握り返してくれた。 アタシの事で、こんなに考えこんで、瞳が赤くなるぐらい、腫れてしまうぐらい泣いてたなんて…。 アタシは、大騎の事を今までよりも、更に好きになっていった。