「大騎…?」 アタシが声をかけると、大騎は急にアタシの手を握りしめた。 「大騎…どうしたの?」 アタシは、大騎の足を止めて大騎の前に立った。 大騎の瞳は赤く、腫れていて、あわてて 「どうしたの?」 聞き直した。 大騎はアタシを見つめながら、口を開いてくれた。 「リン…。リンはオレ以外に好きな奴いるのか?」 アタシは思わず、 「…ん…?」 大騎の言葉に理解できずにいると、 「剛と付き合ってるって本当か?」