女王様御用達。



「デスト王子、奴らによってA隊が全滅した模様です!!」


『なんだと!?たったの四人だぞ?』


「はい、しかも、隊を殲滅したのは子供一人」


通信兵の首を剣で巻き付け、黙らせる。


「ハイ、7人目」


剪定ばさみで剣を切り、兵士を地面に転がせる。

首に巻き付けた蔓から、血管のように根が広がっていく。



ポチがおそるおそる近づいて兵士を見つめる。


「スパイ、こいつ?」

「多分な」


僕は通信機を剣で潰す。


僕中心に兵士を倒しているというのが知られたか。


いや、子供が兵士を倒すなんてにわかに信じがたいから、まだ大丈夫か?


油断は出来ない。


それに隊を倒したことで大体の位置と僕らが北へ……つまり国境を越えようとしていることが大体向こうに伝わったはずだ。

まずくなってきたけど……。


僕は剣を見つめる。


反応が鈍くなってきたな、この剣。


さっきの脱出口作りと兵士討伐で割とエネルギーを使っている。


使いすぎるとこの剣の動きが悪くなり、しまいには枯れてしまう。


仕方ない。



「右手に制限はかかるが……」



僕がため息つくと、剣の柄から枝が伸びてきて僕の腕に巻き付く。


僕がエネルギー源として剣の威力を渡さないといけない。