女王様御用達。

「契約したと?」



「それは分かりません。彼女は否定しましたが、悪魔の力を利用しているのは事実」


「……」

「さらに、彼女は悪魔だけではなく、犯罪組織とされる宗教『トキノタミ』とおぼしき力も含んでしまってます」



私が彼女に言われ、調べたのは、たかが町の伝記。

ただの童話達だった。



一体何をどうすれば、そんなことになるんだ?


「女王は、彼女を女王騎士として置けないと判断し、女王騎士の位を剥奪。彼女は裁判にかけられます」



裁判は名ばかりだ。

それは、疑われた罪を読み上げ、それを反論させず死刑に持ち込むための順序の1つ。

その裁判が覆ったというのは聞いたことがない。




「悪魔契約者が女王騎士にいたというのも、オーノン女王の姉というのも問題になります」


「オーノン女王?姉?それは……?」



一体、何が起きているんだ。

話にまるでついて行けない私に、彼女はふっと笑った。








「『彼女は、リュウズとオーノンのため、死んでもらわなければならない』、と言うことです」








それを、曇り無い笑顔で語る彼女に、私は絶望した。


……どうやらシエルさんも、思うほどまともな人間ではなさそうだ。