女王様御用達。

「戦地から帰ってすぐも何なのですが、行って欲しいところがあります」


「行って欲しいところ?」


「はい。女王命令です」

まだ帰って二日。

あんな戦場なげろげろな場所はどうも体に耐えられず、休みたかったが。


戦場で12歳な女王騎士が淡々と人を殺していくっていうのもなかなか見てていいものじゃなかったし。

それが例え、味方だとしても。

確かに、補給庫守りでほぼお茶くみばかりの私で、他の連中よりはダメージが少ないのは確か。

当分そいつらは休養が必要だろう。

シエルさんは影武者しないといけないし、クリスタルさんはなんか捕まっているし。



……私しか、いないらしい。



「禁忌の術の解析を頼んでいたのですが、どうもそれが解けたらしくて」

「禁忌?」

「禁忌といっても、召喚術で、召喚されたのは魔法もつかえない人間らしいです」

「なるほど」


楽そうだ。

戦闘でもないし。

禁忌だから、女王に近い人間がいいと踏んだのか?



「でも、それならば禁忌術の専門や他の魔術師を頼んだ方が良いのではないでしょうか?」


「禁忌術の解説や資料は相手の方にまとめていただいています。貴方にしてもらうのは、その資料の受取りと作家の護衛です」


「作家……」




さっき、クリスタルさんが口走ってた、奴か。