女王様御用達。

『美しい技ですなぁ~』


と、その結晶を上から下まで見つめ手をこちらに向ける。

でも、このままだと同じく壁の中にいる白銀の騎士を巻き込む。

あの威力だ。

白銀の騎士とて、タダではすまない。


『白銀ちゃん、バラバラになっても、パーツを集めて再生してあげるからね~』


やばい。

この神は躊躇なんて言葉を知らない。


床に手をつけるミアに、アタシも床に手をつける。


「ミア、術に便乗するわ。アタシの属性を乗せて強化する」


「お姉ちゃんの火属性だったら、氷が溶けちゃう」


「カマクラ作る要領で、火は少しだけ使って氷をさらに固める。それに、氷属性に乗せるのは…」

アタシはアタシの中の感覚をとぎすます。

いつも出す火とは別の。

アタシの奥にできたその力を中心に集中する。


手をついた氷が黒く染まり、その黒く染まり吸い込んで薄黒い水晶ができあがる。


悪魔の力が関わった闇属性。

白銀の騎士にダメージを与えた技だ。

おそらく同じ血の色をしたこいつにもある程度有効のはずだ。

シュシも手を切ることができたし。

…すぐ再生したけど。


『……悪魔契約者がもう一人?悪魔流行ってるのかなぁ~』


と、手から魔法陣を出す。


『どっちみち壊しちゃうけどね』


アタシは力をさらに込める。


ドン!!


その衝撃は震えるように氷の柱全体にかかった。

全体が揺らめき、銀色の光が吹雪のように全体に当たる。


「んんっ……」


ミアが眉にしわを寄せ、その衝撃から耐えているようだった。


力を貸したアタシも、床から手を離したい程の衝撃が走ってる来る。


歯を食いしばり、自分の奥の方の属性を意識する。



…気が遠く成りそうだ。