女王様御用達。

「ニアさんも」

「加勢するが?」



彼はやっとニコっと笑った。


「防御でお願いします。ハチさんを守ってください」

「私なら、一人守るのも二人守るのも問題ありません。お姉ちゃんは加勢に」

アタシとミアはうなづき合うが、シュシは首を振る。


「……人間は神に刃向かわない方がいいですよ」


冗談っぽく言ったその言葉は、なんだか重みがあった。





「特にハチさんは危ないですからね」





確かに、こいつは防御力も攻撃力も皆無だけどさ。

ハチはえ…っという顔で困惑する。




「何が始まるの?」




「神狩り、ですかね」



カミガリ。

空中に紫色の魔法陣が浮かび上がる。


2つの緻密に描かれた魔法陣は、遊び合うように十字に重なり合い、ぐるぐるぐると残像を残し回る。

古代文字の魔法陣でとても内容が読めたもんじゃない。


「お姉ちゃん、防御を」

「う」

シュシはアタシを振り返りニコッと笑った。


「うん」



シュシは剣を握りしめる。


『おろかな、神にかなう人間などいない』


険しい顔を一瞬ゆるめ、パタパタと手を振る。




「俺、お前を助けるためにとうの人間やめたから人間じゃないし」


『…?』


シュシは一方的に仲がいいが、白銀はそのなれなれしさに違和感を感じているようだ。