『ニア』
少し笑ったような聞き覚えのある声は、ルールから聞こえたものだった。
すべてが静止した世界の中、ルールがこちらに振り返り、小馬鹿にしたように笑う。
それは20のアタシではなく、今現在のアタシに向かってだ。
『……疑問に思うのは自由だが、それはお前が選択して生きてきたことだろう?』
彼女はにっと笑った。
『何だお前は!?』
少女の声を振り切り、彼女はアタシの方へ歩いてくる。
『お前はアタシを殺したくないと思ったから、助けた』
一歩一歩近づく事に、彼女は少しずつ成長していく。
『何故だ、何故我の幻影の中で自由に動く!!』
『年齢とかお前が私の何を気にして手を抜いたかは知らん』
『動くなというだろう!!』
『黙れ!!』
謎の声の主を一喝したルールは、完璧に今現在のルールに変わっていた。

