女王様御用達。

『……っ!!』


槍の先には血の代わりに銀色の液体がついていた。

やはりこいつは人間じゃないのか。

体を翻し、彼女は体についたキズをかばわず、大剣を振り回す。

確かに威力はある。

重さもあるだろうに、それを振り回す素早さもある。



……しかし、改めてみればコイツの剣技はそれだけだ。

その技術は乏しい。



『その侮辱する口を黙らせてやる』



銀の甲冑から羽根が生え、その羽根が一気に抜け、こちらに向かって飛んでくる。


「おねえちゃん!!」

ミアが作る分厚い氷の壁を突き、その羽根はアタシの中に入ってくる。


…事なく、体に当たり、ふわふわ氷の上に落ちる。

まるで力を失ったかの如く、その光景はあまりに神秘的で、無力の象徴だった。

アタシは床に落ちた羽根を踏み、さらに一撃甲冑に槍を刺し込む。



『っ!!』


槍はやはり甲冑にめり込み、中に受け入れられる。

足をやられた彼女は床に片膝を落とした。