女王様御用達。

その時、羽ばたきとともに、銀の玉から少女が生まれ出てくる。

銀色の玉を大きな翼に変え、背中にはやしていた。


銀色のワンピースに、ピンクの髪が重力と逆らいふわふわ浮く。

慈愛にみちた……とはとても思えない人間を見下した目。

その姿は神々しく、そして邪悪。

ミア、王子、アタシ、ハチ。

王室をぐるりと見渡し、何か気づいたかのようにまたアタシを二度見した。



『……貴様……、なぜそこにいる?』


彼女にとってはえらく計算外だったのだろう。



「アンタのおしりをペンペン叩くためよ」




アタシは人差し指で同じく空を切り、炎を生み出す。


「?」


槍の炎が、いつもより濃い。

明るいオレンジではなく、濃い血の色のようなどす黒い赤の槍が手の中に納まる。



『貴様、悪魔に魂を売ったな!!』



え?


「別に、悪魔に魂なんか売ってないけど」


いや、言われてみれば、確かに禍々しい変な力が槍に加わっている気がする。

何故?

そう言えば、シュシにみぞおちを突かれた事があった。

そうしてこの自称神の使いの羽根を体の外に出した。

その時、羽根を押し出す為に入った力。

ひょっとして、今度はその力がアタシの中で同化しちゃってる?


ミアは白銀の騎士とアタシのやりとりを睨みながら見ている。


いやまて。

白銀の羽根を追い出した力だ。


……つまり。