女王様御用達。

『仕方がないから君の指定した町に出向いたよ。今回はルールさんの命令の一部だし、協力するけどこういうのはこれきりにしてほしい』

はいはい。


『結論から言うと、町に悪魔と契約した人間らしき奴はいなかった。いたとしてもこの私が瞬殺してたがね』

いちいちウザイわ。


『だが、君の書いた物語とこの国での物語は違うようだ』

ん?

『というより、物語が派生しすぎている』

「?」

『この町の人間は、各家庭でそれぞれ白銀の騎士の絵本を書き、次の世代にその物語を伝える習慣があるんだ。だからやたら差異がある』

差異。

『たとえば、父親を亡くした姉妹の妹が神に祈って白銀の騎士となったり、白銀の騎士が悪魔と契約をしていたりだ。君が読んだその物語も、そういって発生したただの物語の1つだ』


つまり、コイツはアタシ達が手がかりとした物語はすべて真実とは言えないと言いたいらしい。

確かにそう言った話しは沢山見つかったし、物語の背景の歴史をあらってあの物語が一番近いと考えたのだけど。






『だが、この絵本の伝統が作られる原因として、おもしろい物語があった』






そして、手紙に一緒に折り込んであった紙は、まるで本から破ってきたかのような物語の1ページだった。