『まったく、貴方って人は』
残念なことに、アタシの相手をした女王騎士はナルシスト男だった。
自分の家柄と境遇自慢を垂れ流し、傷つくのを極力嫌い、仕事をしない奴。
その割にやたら態度がでかい。
元々親のコネで女王騎士になり、ルールの下で女王の動きや王政を学んでる。
確かにでかい国の末っ子王子なのは認めるが、実力も脳みそも性格もアタシは認めてはいない。
特に時にルールさえ蔑んで見るその態度、無性に腹が立つ。
コイツも戦争に借り出されたらしいが、女王騎士としての活躍と実績を作るためだけのこと。
王子が死んだら国交に支障が出るため、戦争の武器磨きでもしていればいい方。
……ぶっちゃけ、ただ見ているだけかもしれない。
こういうとき、クロとかウサギとか隊長が対応してくれればとてもできた仕事をしてくれるのだけど。
クロは前線に行ったって言うし、ウサギは飯係として引っ張りだこだし、隊長は癒し系だし、暇じゃなさそうだ。
『貴方の特別便と言うことでどんな手紙だと思えば、物語の町を調べろだ、悪魔の男をさがせだとか。こちらも忙しいと言うのに』
……まあ、そんな愚痴がだらだら手紙8枚ほど続く。
現在の状況、与えられた仕事、何故か途中で自分がどれだけ偉大かどうか、国の方針、ルールの手腕とか聞いてないことをずらずらずらずら。
コイツ、相当暇だったらしい。

