女王様御用達。

「あの、私、25なんですが?王子は15歳」

「ミアが100歳になったら僕は90歳だ。そんなに大差がない……ような気がする」


いや、10歳差なのは同じだから。


「王子には、婚約している貴族の娘さんが」

「顔知らないし、父様が勝手に決めたことだからそんなの関係ないよ」


いや、王が選んだなら国に影響があるようなVIPだろ?

蹴ったらまずいって。


「私、きちんとした貴族の血筋ではありませんし」

「いくらでも改ざんするよ!!」

「それ、犯罪ですから」

「じゃあ、家柄なんて関係ないよ!!」


王子、必死だ。

ミアはやっと状況が理解できたらしく、少し微笑んだ。




「私は、貴方の父親の愛人です」




王子は良く回る舌をやっと止めた。


「それはこの城の人間が、この国の人間の一部も十分知っている事実です。仮に私が王になったなら国中に広がるでしょう。それは、国の動きに影響を及ぼすと思われます」

「そんなの知らないよ!!」

「……あー、愛人とはですね」

「いや、そっちは知ってるよ!!なんとなく分かるよ!!」


このシリアスな場面で、ミアの天然が炸裂した。

またもきょとんとしているミアに、王子は怒鳴る。


「国の利益なんてしったこっちゃないよ!!反対する奴も悪口言う奴も僕が片っ端からどっかやる」


「それは、国王となる人間の言うべき言葉じゃないですね」



ミアは涙を溜めて笑う。