女王様御用達。


とにかくあのガキをぎゃふん。

そのためならば手段は選ばない。

……アタシの体力とこいつを危険にさらさない程度に。


「ねえ、ハチ」


「何すか?」


「白銀の騎士について分かったことある?」


「ええ。資料が大量にあって。やたら充実してますね」


「王を何代もコイツに殺されれば自然とあつまるわ」


ハチはごそごそと薄めの絵本をアタシに手渡す。



「この本が白銀の騎士に一番近い内容だと思います」


「一番近い?」


「他の文献の言い伝えと良くかぶる点で。マニアックそうな歴史本にも対応してましたし、絵本の割に子供向けにエグい内容そのまま」


「表現の規制がないって事?」


「ちょっと昔の本だからっすかね」



それはステンドグラスのような挿絵が入った綺麗な本だった。

めくろうとして手から、ハチは取り上げる。

僅かに震える事を感づかれたらしい。




「俺、読みますよ」




アタシの横に椅子を置き、彼は静かに読み始めた。