「ミア」
「……?」
「顔不細工になったな。むくみすぎだ」
「……誰のせいだと思ってるのよ。バカ」
ミアが顔を叩こうとしたが、ハチと王子が慌てて静止した。
そして泣きながら部屋を出て行く。
アタシはそれを見送り、ミアがいなくなってどうするべきか慌てている王子に目を閉じた。
「申し訳ありません。王子。……お手数をおかけしてしまって」
王子は首を振った。
「いいよ。ミアとハチから聞いてる」
そして表情を暗くしつつ、しかし顔に笑みは作りこう続けた。
「お姉さんは僕の首を守ろうとして死にかけた、そうなんでしょ?」
それを聞いたアタシは大きく息をついた。
それだけで体のダメージが全身に響く。
「……ミアに聞きました?」
彼は明るく笑って見せた。
「知ってましたし、分かってました」
そして目を床に向ける。
「一番最初に出たのはこの部屋の外の廊下なのでしょう?」
ハチは頷く。
「ちょうどその時、僕は、ミアと白銀の騎士のやりとりをドアの隙間から見しまって。目覚めてしまって、ミアをさがしてて……なんというか、ナイスタイミング」
彼は頭をぽりぽり掻く。

