女王様御用達。

先に動いたのはミアだった。

アタシから距離を取り、空中で手を地上へ向け、回すように空を切る。


すると、ミアの回りに水晶の結晶のような氷が成長する。


「凍れ!!」


ミアのかけ声とともに、その水晶達は壊れ、無数の欠片となり騎士を襲う。

月の光にキラキラ光る氷の欠片は、完全に騎士を覆った。

それは霧に近く、広範囲に広がり少し動いただけでは逃げ切れない距離。


白銀の騎士の体が白く変わっていく。





「中身は、生身よね?白銀の騎士」


「これで神の使いを倒せると思っているのか?」


「……止められるとは思っているわ」


ミアは不敵に笑った。

白銀の騎士はアタシの方を振り返る。


アタシの回りの氷がせり上がり、私の立ち位置は宙に浮いている


「剣、使えなくなったでしょ?」


アタシは槍を回す。

その回した軌跡が魔法陣を描く。

一週回すごとに、魔法陣の線が書き足され、より大きくより複雑に空中に描かれる。



「でっかいの行くよ!!」



アタシは白銀の騎士の背中に、彼女の何十倍にも大きくなった魔法陣を残し、後ろに飛ぶ。

しかし、槍の先は騎士に向け続ける。


その馬鹿でかい魔法陣に騎士はアタシから視線を離さなかった。



そんな彼女にアタシは片目をつぶり、歯を出して笑ってやる。



「たぁーまやー!!」




ダンッ!!





オレンジ色の魔法陣ほどの大きな爆発とともに、バンバンバンバンとそこからピンクや青、赤や緑の光が爆発する。