「ニアさん」
「ハチ、ミアを追うぞ追うぞ。滑るなよ」
「へ?って何、この氷!!」
二本の指を氷の上に走る線上に置く。
すると、その線の上が氷が一斉に砕け、足場が出来る。
アタシ達は走り出す。
「何で寒くなかったのに氷が」
「ミアは氷属使いだ」
「氷?」
「そう。そしてミアの得意技が、自分の回りの地面を凍らせてしまう術。地面が含んだ水を無理矢理地面に持ち上げて分厚い氷の地面にしてしまうんだ」
両手で炎を作り、先にアタシ達の足下を走らせる。
すると線をたどり、先に氷を壊していく。
「大概の人間が、突然足場が氷になったら対応できないだろ」
「滑って転んで動けない」
「……女王選抜の時、奴のチームとアタシのチームは敵同士だったんだが、ミアはたった一人でタイムアップまで生き延びた。『敵チームを全滅させたら勝ち』というゲームでこの技を使われたら、大概の奴は無力になる」
アタシはいくつも宙に炎を浮かべる。
しかし、数が増えて明るくなるその闇夜に、ミアの姿はない。
「しかし、動きにくさでは、ミアさんも同じじゃあ?」
「あいつは自分の靴と金属と氷を合体させて、氷の上を誰よりも早く動く動く術を持っているからな。むしろ陸上をただ走るよりスピードはハンパ無いんだ」
氷上では馬より奴の方が速い。
「どうにかできないんですか?この氷」
「出来ることは出来るが、今やったらお前は炭化するぞ」
「……たとえばどんな?」
「一面火の海にして氷を溶かす。ただし、一部対象を外すなんて器用な真似は出来ないから、回りの者すべて燃やす」
「やたら、危険じゃないですか!!」
そう。
だから、アタシもミアも追いつめられた時しか広範囲な技は使わない。
だからこそ。
ミアは本気で戦っているのだ。
おそらく相手は。
「白銀の騎士!!」
ハチが息を白くしながら指を指す。
月明かりに照らされた白銀の鎧が、宙に浮いていた。
「ハチ、ミアを追うぞ追うぞ。滑るなよ」
「へ?って何、この氷!!」
二本の指を氷の上に走る線上に置く。
すると、その線の上が氷が一斉に砕け、足場が出来る。
アタシ達は走り出す。
「何で寒くなかったのに氷が」
「ミアは氷属使いだ」
「氷?」
「そう。そしてミアの得意技が、自分の回りの地面を凍らせてしまう術。地面が含んだ水を無理矢理地面に持ち上げて分厚い氷の地面にしてしまうんだ」
両手で炎を作り、先にアタシ達の足下を走らせる。
すると線をたどり、先に氷を壊していく。
「大概の人間が、突然足場が氷になったら対応できないだろ」
「滑って転んで動けない」
「……女王選抜の時、奴のチームとアタシのチームは敵同士だったんだが、ミアはたった一人でタイムアップまで生き延びた。『敵チームを全滅させたら勝ち』というゲームでこの技を使われたら、大概の奴は無力になる」
アタシはいくつも宙に炎を浮かべる。
しかし、数が増えて明るくなるその闇夜に、ミアの姿はない。
「しかし、動きにくさでは、ミアさんも同じじゃあ?」
「あいつは自分の靴と金属と氷を合体させて、氷の上を誰よりも早く動く動く術を持っているからな。むしろ陸上をただ走るよりスピードはハンパ無いんだ」
氷上では馬より奴の方が速い。
「どうにかできないんですか?この氷」
「出来ることは出来るが、今やったらお前は炭化するぞ」
「……たとえばどんな?」
「一面火の海にして氷を溶かす。ただし、一部対象を外すなんて器用な真似は出来ないから、回りの者すべて燃やす」
「やたら、危険じゃないですか!!」
そう。
だから、アタシもミアも追いつめられた時しか広範囲な技は使わない。
だからこそ。
ミアは本気で戦っているのだ。
おそらく相手は。
「白銀の騎士!!」
ハチが息を白くしながら指を指す。
月明かりに照らされた白銀の鎧が、宙に浮いていた。

