女王様御用達。

「なんならさ、受け取っちゃえばいいんじゃない?」

「お姉ちゃん!!」

「アンタがなりたかった『女王』になれるチャンスじゃない。白銀の騎士から王の証として王冠を貰った国王がいれば国は栄える」

アタシは酒をぐびっと飲んで笑う。


「……アンタが国王になることでこの国の人々はもっと豊かになるの。アンタはそれを自分都合で拒否しているって事でしょう?」

「そんなことをしたら、王子の身が」



「『新王の障害となる者は、その頭に冠が輝く事がないように、死神がその首を狩りにくる』ねぇ」



アタシは鼻で笑う。


「だから何?」


「だから何って……?」


「たかが数年面倒を見たとはいえ、あのひ弱ガキンチョ王子はアンタとなんのつながりもないの。『クビ』って言われればアンタも今の地位にはいられない、うすっぺらな関係」


ミアを指し笑う。




「アンタが先にガキンチョ王子を『クビ』にしたところで別になんてことはない」




次の瞬間、アタシの目の前が紫になった。




「……不謹慎、極まりないわ。お姉ちゃん」




その目は据わり、本当に食ってかかりそうなそんな顔だった。