女王様御用達。

店の中はとても静かな雰囲気だった。

ピアノ演奏が店を包み、ビリヤードやダーツを人々が楽しむ。


その間をアタシとポチは通り抜ける。


ミアが予約していた部屋は、バーの奥。

VIP用のちょっとした個室だった。

机の上にはすでに葡萄酒が置いてある。


店員がいなくなった後、アタシはぴしゃりと扉を閉め、天井と窓と壁を確認する。


「どうしました?」


鉢植え、机の裏、ソファーの下。


「うん。変な盗聴器とか魔法とかかかってないかなって」


「……そこら辺はまともな人なんだ」


「そこら辺?」


「常にまともな女王騎士様です!!すみません!!」



彼は股を押さえて縮み上がる。



なんで女王もこの人もそっち属性の人たちばっかりなんだ。


ハチはぶつぶつ呟いていたが、アタシは聞かずに一通り見て回る。


しかしその部屋は材質的に防音に優れた部屋で、隣の個室の会話は聞こえない。


また、窓から見える草むらも開けていて一目で人がいるかどうかわかる程だ。




……ミアのチョイスだからそこんところ抜かりはないか。