宿屋を適当に選び、荷物を置き。
ハチに適当にいい服を着せ、アタシも軍服を着て城下町を歩く。
見る人見る人見知らぬ軍服に振り返っていた。
「あの、ニアさん」
「なに?」
「ニアさんからお酒の香りがもの凄いのだけど……」
「起きたら軍服に酒がかかってて。落ちなかった」
「今から王様会いに行くんでしょ!!」
あーうるさい。
「お前、権力に弱いのか?本当に懐の深い王様ならつっこまねーよ」
えー……と信じられない顔をして、ハチは私の後ろをお土産抱えて歩く。
しかしでかい国だ。
農産業が著しく発展していると聞いていたから、どんな田舎かと思えば。
「うおー。あのスイカでけえ」
スイカが宙に浮いてでっかく育ってたり。
「うおー。七色のトマトー!!」
トマトが木のように街路樹になっていて、七色のトマトが実っていたり。
「うおー。総ガラス張りー!!」
ガラスで出来た建物が住宅とともに数多く点在している、どちらかと言えば近未来的な風景だ。
「いちいちうるさいよ。そこ」
「だって、リュウズでこんな風景ねーし!!」
町の人はつなぎみたいな服や、エプロン姿で歩いている。
いつでも農作業OKと言わんばかりだ。
ミアも花が育てるのが好きで、よく図鑑眺めてたよなあ。
ふっと昔を思い出す。

