「二日酔い出勤とはいいご身分だな、え?」
ルールは蔑みながら、ふらふらするアタシを赤い眼鏡越しに睨む。
銀色の髪を団子にして結い上げ、前髪は垂らしている髪型は彼女の一般的なヘアスタイルだ。
人目見ただけで審査員をびびらせた美貌は今も健在で、肌にはシミ1つ無い。
服は奇抜で赤いスーツを好んで良く着ていた。
しかも、オーダーメイド品。
「どうせ男ども相手にしてたんだろ」
「当たり」
「何人?」
「5人」
「……酒飲みながら?」
「もちろん」
「何回戦」
「一人三回。早い奴で二回か?」
「元気なやつめ…」
まだ酒が抜けきっていないから頭にじんじん響く。
「酒そんなに強くないくせに」
「強くないけど好きだから」
彼女ははあ、とまたため息。
「大体、今日、オフなんだから、アタシを捕まえようとしないでくれる?」
「そう言うな。お前に関係ある話だ。ニア」
「関係ある話?」
彼女は白い封筒に蝋燭がついた開封済みの手紙を見せた。
「貴様の妹からだ」
「ミア?あんたまだあの子と文通してたわけ?」
「奴を他国に送ったのは王だ。……私にもそれなりに責任はあるからな」
この人、アタシさえ連絡とらない妹と連絡取り合ってたのか。

