女王様御用達。

「レースさんを、ポチから魔法を引き出すために、利用したのですか?」



「どちらも大事だ」


「物は言いようですね」


「……それを言うならば、救う役はお前だろう?クロ」


「!!」



「私のせいにするな」



この人は、最初からレースさんを救う気なんか無かった。



確かにそんなこと一言も言っていない。

物語を書くだけ、それだけだった。




だけど、だけど、この合理主義は!!




頭を撫でようとした彼女の手を、僕はふりほどく。


彼女は自分の手を撫でながら微笑んだ。




「……だから私は、お前を女王騎士にしたくなかった」




彼女は残念そうに目を細めた。