女王様御用達。




国王軍が来たのはそれから10分後くらいだろうか。


それまでにはデスト王子の私設兵士はどこぞへ逃げていた。

彼らはデスト王子が襲われていたときも何の使い物にもならなかったが、お金で引き抜かれたごっこ兵士なら仕方ないと思う。




「国境襲撃罪現行犯でお前らを処刑する!!」



血だまりに落ちた髪飾りをながめ、ぼーっとしていたポチは、あっという間に首をはねそうになった。





「僕はリュウズ国のルール女王騎士隊騎士、クロード・スチルだ!!」



僕は泣きながら喚いた。




「そいつも女王の使命を受けている者で、殺すとリュウズ国と戦争になるぞ!!」



と、情けない形で正体を披露し、とりあえずその場での処刑は中止になった。







そして、僕は治療を受けて、シルルク城地下にある牢獄に入れられた。


先に入ったポチは顔をボコボコにするほど殴られて、女王との関係とか何のためにこの国にやってきたとか全部話したらしい。



別にポチが知っている情報でそんなに国が脅かされるようなものは奴の正体くらい。



ともあれ、シルルク国の人間は僕たち扱いに困ったことだろう。




冷たい石の床、さび付いた鉄格子を眺めながら過ごす日々はとても惨めなものだった。

とても暇で、置かれた立場が情けなくて、考える時間がありすぎて。

悪人に嫌悪感のある僕は牢獄内で吐き、それを見たポチもそれで吐き。


そんな日々を繰り返し。


……もう、本当にカオスだった。