女王様御用達。

盾にするものの、そこは木。

強度性にはそこまで優れては無く、銃弾を深く食い込ませながらどうにか歯止める。



「……もう少し、耐えろ」



これは剣への言葉か、僕への励ましかどちらか分からない。

誰ともしれない相手に、僕は呟いた。

ぼろぼろになり、でも強度を高めて欲しい僕の願いを忠実に答えるために、やはり僕からエネルギーを吸い取っていく。


無駄玉を撃たせる。


弾切れという隙を見つけるしかない。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」


銃声に負けないくらいの雄叫びを上げるポチが茂みからひょこっと立ち上がる。


何故か、手には木を組み合わせて靴ひもで結んだ程度の剣。


ちょっと簡易な作りが僕の剣に似ている。


それを持って振り回すと、そちらにも銃弾が飛んでくる。


「ひっ!!」


彼は顔を蒼白にし茂みに隠れた。


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

と、思ったら、今度は別の茂みから奇声を上げ剣を振り回し出てくる。


「ひっ!!」


やはり銃でその周辺を撃たれると彼は身を隠した。


……モグラたたき状態。


ひょこひょこひょこひょこ出て無駄玉を撃たせる作戦らしい。



そのうち、「ひっ!!」「ひっ!!」と、レースさんと王子も参加し始めた。




……茂みから上体を出しては消える奇妙な集団。


何をやっているんだか訳が分からなくなってきたが、敵を混乱させるのには十分だった。