「カッコイイね~」
聞き飽きた
那奈のピンクのため息
お弁当を食べる間にも
女子トークは止まらない。
「私は翔大くん派♪」
「いやいやそこは大人の魅力
怜センセでしょー」
はいはい
何回繰り返すんだ
引っ張り過ぎ
このトーク
そろそろウンザリ
「本当に咲の知り合いじゃないのー?」
「浅倉先生はね」
「でも翔大くんの幼なじみなんて…羨まし~!」
「つか咲も怜センセ派でっしょ?超見てたもんね最初」
「違…知り合いに似ていただけ」
「そーなの?」
あーーー
だって怜まで知り合いだったら
どんだけ騒がれることか!
翔大のだけで相当ウザいのにさ!
「怜先生若いからあ~私のこと彼女にしてくれないかな」
「ムリムリ!少なくともあんたじゃね~」
「ひっどおい!!」
女子5人程度で
こんなにも音量調節が
きかない訳…
