「わぁ~!夕日!」

美佐が僕らの前方の空を指差して言った。

「ねぇ?もっと上から見ようよ。」

言うが早いか、美佐は公園へと通じる階段を駆け上がる。

「ほら!将!早く!!」

美佐は、振り返って僕に言う。

(ったく、美佐には敵わないよ・・・。)

公園から見た夕日は本当にきれいだった。

「きれいだねぇ・・・。」
「嗚呼、そうだな。」

(この公園に来るのも久し振りだっけ?)