運命

～４ヶ月記念日～


今日の予定は、５時から４人でカレーを作ること。それまでは聡と久しぶりのデートだ。


『お父さん、今日５時には家にいてね？』

返事はなかった。


『もう！！』

そう思いつつも、そろそろ聡が迎えに来る時間なので玄関でくつを履き始めた。


『愛、買い出し忘れないでよ？お母さん何も用意しないから』


『分かってるって。それよりお父さん‥』


『大丈夫よ。安心してデートに行って来なさい。』


『‥はぁ～い。じゃあ、行ってきます』


『いってらっしゃい。』

私は玄関を出た。すると、もう聡が来ていた。


『おはよう』


『おはよう。まだ約束の時間じゃないよ？どうしたの？』


『愛こそ』


『私は‥』


『たぶん、愛と同じこと考えてると思うよ。』

私と同じこと？私は、早く聡に逢いたくて‥じゃあ、聡も？


聡を見ると、聡は笑っていた。

『ほら、行くぞ(笑)』


『うん！！』

私は車に飛び乗った。



『それで、何処に行きたいんだ？タイムリミットは３時くらいまでだぞ？買い出しとかあるし‥』


『私の行きたいところは‥』