『久しぶりに見に行った日って、実は私の誕生日で‥その時に結婚を視野に入れて付き合って欲しいって言われて‥』


『それってプロポーズじゃん!!もしかして、その指輪‥』

私は顔が火照っていくのが分かった。


『誕生日に貰っちゃった。えへっ』


その時、注文していたコーヒーとメロンクリームソーダが机の上に置かれた。



『おめでとう!!』

桃花の大きい声に店員さんは驚きながら、すぐに席を外してくれた。


『あ、ありがとう。でもちょっと声大きくない?恥ずかしいよ』


『あっ、ごめん。嬉しくてつい‥』

私たちは、それぞれが注文したものを口に含んだ。


『それで?そろそろ4ヶ月経つけど、ご両親に挨拶とかは?』


『彼のご両親には認めてもらえたんだけど‥私のお父さんが‥』


『愛のお父さん厳しい人だって言ってたもんね‥で、どうするの?』


『お母さんのアイディアで、明日4人でカレーを作ることになったんだ。それで少し共同作業してもらって‥』


『仲良くなってもらうって作戦か』

私は静かに頷いた。


『うまくいくといいね。』

桃花は笑顔で言ってくれた。


『ありがとう。ごめんね‥報告するの遅くなって。』


『本当よ!!でも、今日直接聞けたから許す。』


『本当にありがとう。結婚式は友人代表のスピーチお願いね?』


『任せなさい』

私たちは静かに笑った。
それからも、お互いの仕事の事、大学の友人の事とか沢山話をした。