『でもその間、聡君は家に一人になっちゃうんじゃないの?』


『聡は‥当分家には戻ってこないから‥』


『あら、どうして?』

私は何て答えたら良いのか分からなかった。
しばらく沈黙が続いた。

そんな中、お父さんが口を開いた。


『勝手にしなさい』って。



その後、私を一度も見ることなくご飯を食べ続けていた。

ごめんね‥お父さん、お母さん。でも、本当にありがとう。
私はそんな事を思いながら夕飯を食べた。



食事が終わり、食器の片づけをしていた。

『愛、明日から仕事でしょ?今日は早く寝なさい。起さないわよ?』


『もう子供じゃないんだから一人で起きれます』


『そう。なら勝手に起きて頂戴』

久しぶりにお母さんと会話をした。凄く新鮮で、暖かくて、懐かしかった。




その後、私は部屋に戻り携帯を充電しようとバッグから取り出した。
連絡が来ていないか画面を覗くと「メール1通」の表示。

もちろん聡からだった。


「7ヶ月記念がこんなことになってごめん。でも、俺を信じて」

そう書かれていた。


『信じたいよ‥だから何か話してよ‥』

私の心は疲れきっていた。



私は、開いていた携帯をそのまま閉じた。聡に返信をしないで‥