机の上には、4人分の盛り付けされたお皿がすでに並べてあった。


『じゃあ、食べましょうか。お父さんも席に着いてくださいな』

始めは嫌がっていたけど、お母さんの「一緒に食べてくれないと片付かない!!」という言葉で、仕方ないって感じで一応席に着いてくれた。


『いただきます』

私が言うと


『『いただきます』』

みんなも言って食べ始めた。


『どう?うちの特性の味は??』

私は食べるのを辞め、聡の反応を伺った。


『美味い!!これは‥七味じゃなくて一味を使ってる。それに‥ゆずこしょうも?』

そこまで言うとお父さんは聡を見ていた。


『違いますか?』


『他にも隠れてるが‥その2つも入ってる』


『聡凄い』


『聡さん凄いわ。お母さんなんてさっぱり』


『私も‥』


『そんな事ないですよ。それにしても美味しい』

聡はカレーをガツガツ食べていた。


『御代わりあるわよ?』


『‥じゃあ、頂いていいですか?』


『もちろん』


『じゃあ、遠慮なく』

聡は御代わりをした。


『聡さんがいてくれると助かるわ。愛もお父さん少食で‥作ってもなかなか減らなくて‥』

お母さん、何だか今日は嬉しそう。ごめんね‥いつも残してて。そんな事を思っていた。