夜の世界

あるとき、康太が系列店に移動になった。


『店違うとこになっちゃったね』


「私は今までどおり春樹がいるからいくけど、絵里はどうする?」


『会いたいから、一人でも行く。』


チャンスだったのに、いくのをやめるチャンスにしてしまえばよかったのに。


それでも私はやめられなかった。