気がつけばよかったんだ。


あんなに酔ってたのに。


タクシーを飛ばして夜中に家から飛び出した。


店に着くと電話してきたのが嘘のように私が来たことすら気がつかずに潰れている翔の姿を見た。


翔は私が呼びかけても返事をするわけでもなく、ただ酔いつぶれていた。


夜中に、目を覚ましてまであなたに会いに来たのに。