緑川大学−
「天城 京介。」
「はい。」
テストを受け取り席に戻る。
「おい、何点だった？」
後ろの席の龍が話しかけてくる
「100点だ。正直言って自身は無かったけどな。」
「いいなぁ、頭のいいやつは。俺なんか48点だぜ。」
「お前は勉強しなさすぎるんだ。」
「俺は日本人だぜ。英語なんか勉強したって分かんねぇよ。」
「まあ確かに今の教育は不必要な事を教えすぎだけどな。もっとこう…どうしたら地球上の生物が他の星に住めるか…とか、ゴミをゼロにするにはどうしたらいいか…とか。」
「またその話か。」
「重要な事だぞ。」
「俺は彼女さえできればそれでいいけどな。ホントお前がうらやましいぜ。頭はいいわ彼女はいるわで。ま、スポーツは俺のほうが上だな。ほら、彼女がこっち見てるぜ。」
由香がこっちを見て微笑んでいる。
「その前にお前は勉強だな。」