電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

そう思うだろうか。



「ねえ、ここ、一体どこなの?薄気味悪いし、ホコリかぶってるし、本当嫌な場所。」
智美ちゃんがフジミおばあちゃんに言った。
「うわっ。クモの巣!」
私は目の前にかぶったクモの巣を手で素早く払いのけた。
「ここはワシのおじいちゃん、つまり、ミキト(幹斗)が使っていた研究所なんじゃ。」
「え?おじいちゃんの?知らなかった。」
「あの…もしかしてウイルスを見つけた第一発見者のミキトさんですか?」
私は恐る恐る言った。
「そうなんじゃ。よく美希は知っていたのぅ。」
フジミおばあちゃんが言った。
「小さい頃。よく来てた。おばあちゃんが亡くなった時。ちょうど五年前の頃かな?それで、私に星のストラップくれたの。今でも私の宝にしてる。」
「そうなんだ。嫌なこと思い出させてごめんね。」
私が言った後智美ちゃんが謝った。