電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①

「【神社の中にある階段を見た?】」
健太はそのタイトルを読んだ。もしかしたらここかも知れない。そう思って神社の鳥居を見る。
そこをクリックし、中を見る。文章を読み始めた。
「【ある日、神社の鳥居に結界が張られていた。鳥居だけじゃない。周り全体も結界に包まれていた。そこで私は、ある行動を取った。それは……】。」




「電源を切るってなんか寂しいね。」
私は言った。
「そうね。」
すると、古時計の金の音が鳴り響く。
カーン、カーン、カーン、カーン、
四回鳴った。
「もう4時か。なんかこうしているとずいぶん時間が経つんだ。」
私は言った。
「なんかヒマ。こうしている間にも何かが起きているのかも。」
里美ちゃんが言った。
「何か食べるか?」
「だ…誰?」
私は今の声に驚いた。
「もう、私のお婆ちゃん、フジミよ。」
「え?そうなんだ。」